イノベーションのジレンマを読んでのメモ
イノベーションのジレンマ 増補改訂版 Harvard business school press
- 作者:Clayton M. Christensen
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: Kindle版
7章 新しい成長市場を見出す
持続的イノベーションと破壊的イノベーションでは通用する力学が異なる。
前者は売り上げ予測などに基づいて計画されるべきだが、後者はこれまで存在しない価値観であり、誰も知りうることはできない。
予測などに基づいた計画ではなく、不透明な市場でどのように学習し発展させていくかの方針が大事
破壊的イノベーションの市場を正しく予測するのは不可能。
破壊的イノベーションの市場で重要なのは
当初の計画の正確さではなく、最初の計画が間違っていても、そこから学習し二度三度と軌道修正ができる十分な資源である
8章 組織にできること、できないことを評価する方法
「組織」に何ができるかを決める要素は下の3つである。
- 資源 : 人材や設備など
- プロセス : 意思決定やコミュニケーションの取り方など仕事の進め方
- コアコンピタンス : 組織の優先順位
人材が揃っていてもプロセスが整っていない場合イノベーションは起こせない。
資源は買収や償却などで比較的可変である。重要なのはプロセスやコアコンピタンス
大企業が破壊的イノベーションに対応するには以下の3つの方法が考えられる。
- 破壊的技術を持つ企業を買収する
- 社内の能力を再開発する
- スピンアウト戦略をとる
上記の3つを行う場合「資源」「プロセス」「コアコンピタンス」を理解しないといけない。
プロセスが優れた企業を買収したなら、親会社のプロセスを押し付けてはならない。など